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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻12号

1986年12月発行

先進医療—日常診療へのアドバイス 特集

不妊と不育への対応

機能性不妊症の妊娠促進策

著者: 岡村均1 松浦講平1 越田光伸2 森崇英2

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科学教室 2京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.891 - P.893

文献概要

 近年における生殖生物学のめざましい進歩により妊娠成立に必要な種々の要素が解明されるにつれ,従来の一般的な不妊症検査法,すなわら,BBT,ホルモン測定(FSH, LH,プロラクチン(PRL),エストロジェン(E2),テストステロン(T),プロゲステロン(P)),子宮内膜日付診.子宮卵管造影法,Rubin test, postcoital test(PCT),精液検査等において異常を認めないいわゆる機能性不妊症と診断せざるを得なかった症例の病態が明らかにされつつあり,また,それに伴って治療法にも工夫をこらすことにより,これら原因不明不妊症例においても妊娠を促進できる分野がでてきている。本稿においては、従来の方法では機能性不妊と診断された(1)卵胞破裂機構の障害による無排卵症,(2)黄体機能不全例,(3)卵管周囲癒着症,(4)子宮内膜症について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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