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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻12号

1986年12月発行

文献概要

薬の臨床

高感度妊娠診断薬新ゴナビスライドの使用経験—特に疑陽性の検討

著者: 澤田富夫1 多田伸1 作井久孝1 市川文隆1 蛯原照男1 丸山邦之1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学産婦人科

ページ範囲:P.947 - P.950

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 妊娠診断をより迅速簡潔に行いたいと考えるのは,我々臨床医の常に望むところである。この望みを最近発売された新ゴナビスライド(持田製薬)は,かなえてくれようとしている。我々は,この試薬と実際に臨床に使用し,その結果若干の知見を得たので報告する。
1)新ゴナビスライドは特異性,再現性の良い試薬であり,感度も,200IU/l と申し分ない。
2)ハイゴナビス値との比較において200IU/l以上は全例陽性を示した。
3)ハイゴナビス値80IU/l以下においては,陰性を示した。
4)ハイゴナビス値80IU/l〜160IU/lにおける疑陽性の問題が一番注目されるところであり,この問題につき考按した。
 以上より,新ゴナビスライド.疑陽性と判定したものは,むしろ陰性と考え,再検,ハイゴナビス値による精検を併用するのが望ましいと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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