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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻2号

1986年02月発行

臨床メモ

前期破水をきたした妊婦の管理—羊水量のチェックが重要

著者: 貝原学1

所属機関: 1東大分院産婦人科

ページ範囲:P.107 - P.107

文献概要

 前期破水は,妊娠において最もよくなられる合併症の一つであり,周産期の児死亡や罹病をもたらすのみならず,母体にも悪影響をもたらす重要な産科的異常である。
 前期破水が,児がいまだ十分に成熟していない妊娠時期に発生した場合には,保存的に妊娠を継続し,児の成熟を待たなければならないが,子宮内感染や種々の原因に基づくfetal distressなどが発生する可能性があるので,児の厳重な管理が必要である。従来より,このような管理の方法として,羊水を培養して子宮内感染の有無をチェックする方法,Non stress testによって児の状態をチェックする方法,fetal breathingmovemetnを観察して胎児の感染を早期に発見する方法1)などが挙げられているが,最近Vintzileos2)らは,前期破水をきたした妊婦の羊水量を超音波断層法によって検索することが重要であると報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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