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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻2号

1986年02月発行

先進医療—日常診療へのアドバイス 特集

未熟児管理の進歩

未熟児栄養法の進歩

著者: 山田多佳子1 仁志田博司1

所属機関: 1東京女子医科大学母子総合医療センター

ページ範囲:P.143 - P.145

文献概要

 大脳のニューロン生成は妊娠20週頃までに完了し,妊娠後半から新生児・乳児期早期はニューロンの軸索や樹状突起の発達,ミエリン形成,シナプス形成などニューロンの分化が急速に進む時期(growth spurt)である1)。この時期に高度かつ慢性的な栄養障害にさらされることにより,こねらニューロンの発達が抑制されることは,すでに多くの研究で証明されている。この妊娠後期に,胎盤を介しての母体からの栄養供給を断たれ,いわば自活を強いられた未熟児にとって,出生後の栄養は児の神経学的予後を決める重要な因子といえる。本稿では,未熟児の栄養についての最近の知見を中心に述べたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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