文献詳細
文献概要
図解 救急基本手技
止血法
著者: 滝沢憲1 武田佳彦1
所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科
ページ範囲:P.155 - P.159
文献購入ページに移動 女性性器は,Reproductionを担う器管であるので,内外性器とも血管に富み,他器管に比べ単位重量あたりの血液量も多い.また,末梢に至るまで,数は減ってもある程度太い動脈が走っているという特徴がある。このような背景のために,産婦人科臨床に出血はつきもので,出血患者を前にして,いかに的確に出血原因を診断し,迅速に止血を行うかが,産婦人科医にとって重要な訓練課題とされている。
出血を総論的に分類すると,出血の原因別分類(損傷性出血,濾出性出血,破綻性出血,侵蝕性出血),出血している血管の種類別分類(動脈出血,毛細管出血または実質性出血,静脈出血)および出血の時期別分類(第一次出血すなわち手術時,分娩時の出血および第二次出血すなわち手術後,分娩後しばらくしてからの出血)がある。産婦人科臨床では,個々の患者に異常な病態が発生し,そのために出血の原因別分類で上述した機序により,相当する血管から出血し,特有な臨床症候が表われる。そこで臨床的に多く経験される病態を各論的にA,Bの表に列挙し,出血の状態,病態の鑑別と処置を各々示した(Aは婦人科出血,Bは産科出血)。
出血を総論的に分類すると,出血の原因別分類(損傷性出血,濾出性出血,破綻性出血,侵蝕性出血),出血している血管の種類別分類(動脈出血,毛細管出血または実質性出血,静脈出血)および出血の時期別分類(第一次出血すなわち手術時,分娩時の出血および第二次出血すなわち手術後,分娩後しばらくしてからの出血)がある。産婦人科臨床では,個々の患者に異常な病態が発生し,そのために出血の原因別分類で上述した機序により,相当する血管から出血し,特有な臨床症候が表われる。そこで臨床的に多く経験される病態を各論的にA,Bの表に列挙し,出血の状態,病態の鑑別と処置を各々示した(Aは婦人科出血,Bは産科出血)。
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