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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻3号

1986年03月発行

先進医療—日常診療へのアドバイス 特集

生殖医学の進歩

生殖における免疫因子の統御解除—とくに反復流産治療を中心に

著者: 八神喜昭1 青木耕治1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.219 - P.221

文献概要

 母体にとっては異物である胎児が生着し,妊娠を継続することは,母児間に特殊な免疫学的維持機構が働いており,その破綻によって流産が生じるとの考え方は,極めて魅力的であり,これに関する多くの研究がなされてきた1)
 最近,ヒト主要組織適合遺伝子複合体であるHLA抗原系の夫婦間における類似性の存在が,妊婦における生着反応としてのblocking antibodiesの産生を妨げ,これが胎児の生存にとって免疫学的に好ましくなく,習慣流産の免疫学的原因となるとの学説が注目されている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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