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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻4号

1986年04月発行

文献概要

先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 重症合併症妊娠

糖尿病性網膜症をもつ妊婦の管理—眼科医からの妊娠・分娩へのアドバイス

著者: 福田雅俊1

所属機関: 1琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.274 - P.275

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 糖尿病患階は妊娠すること自体が危険なこと,よくないことといわれた時代が長く,主治医に内緒であちこちの産婦人科を廻ったり,妊娠・流産を反復した若い女子糖尿病患者が多かった。しかし近年この方面の研究も著しく進み,十分なコントロールが行われている患者では妊娠は決して危険なものではなく,懸念されている新生児の異常も減少することが知られてきた。ところが糖尿病の合併症である網膜症をもつものは,妊娠によって進行悪化することが多く,失明の危険率が高いことは依然として事実として残っており,若い女性糖尿病患者とりわけIDDMの女性を悩ましている。筆者もこれに関して早くから注目,発表1)しており,近年では束京女子医大の大森教授と共に,特定の注意を払えば網膜症を持つ糖尿病女性も,妊娠・分娩が十分可能であることを強調してきた2)。本稿では,その要点を抜粋して産婦人科専門医にお伝えしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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