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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻4号

1986年04月発行

原著

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)合併妊娠における免疫グロブリン大量療法について

著者: 山田秀人1 藤本征一郎1 和気徳夫1 三河誠1 佐藤春美1 藤田博正1 萩沢正博1 酒井慶一郎1 橋本昌樹1 林宏1 中島健夫1 安田晶子1 水野哲宏1 松崎登1 佐藤広文1 菅原照夫1 一戸喜兵衛1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.323 - P.330

文献概要

 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併した妊婦に対し,分娩直前に血小板数の増加を目的に免疫グロブリン大量療法を応用した成績は国際的にも未だ少なく,その確実な臨床的有効性を検討するには至っていない。
 今回われわれは,ITP合併妊婦3症例を対象に免疫グロブリンの大量療法(ヴェノグロブリンI ®,20g/日,5日間点滴静注)を施行し,若干の臨床的有用性を確認しえたので,これまでに報告された10症例の分娩管理の概要とともにいささかの考察を加えてその産科領域での意義について報告する。
 また,3例のITP妊婦より出生した新生児の1例に典型的な新生児ITPを認め,その児に免疫グロブリンと副腎ステロイドホルモンの併用療法を施行したのでその臨床経過をも合わせて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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