文献詳細
原著
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)合併妊娠における免疫グロブリン大量療法について
著者: 山田秀人1 藤本征一郎1 和気徳夫1 三河誠1 佐藤春美1 藤田博正1 萩沢正博1 酒井慶一郎1 橋本昌樹1 林宏1 中島健夫1 安田晶子1 水野哲宏1 松崎登1 佐藤広文1 菅原照夫1 一戸喜兵衛1
所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.323 - P.330
文献概要
今回われわれは,ITP合併妊婦3症例を対象に免疫グロブリンの大量療法(ヴェノグロブリンI ®,20g/日,5日間点滴静注)を施行し,若干の臨床的有用性を確認しえたので,これまでに報告された10症例の分娩管理の概要とともにいささかの考察を加えてその産科領域での意義について報告する。
また,3例のITP妊婦より出生した新生児の1例に典型的な新生児ITPを認め,その児に免疫グロブリンと副腎ステロイドホルモンの併用療法を施行したのでその臨床経過をも合わせて報告する。
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