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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻5号

1986年05月発行

症例

Balloon occluded arterial infusionによる化学療法が著効を奏した子宮頸癌の2例

著者: 西平守美1 冨浦一行1 大橋正俊1 佐藤重美1 高野敦1 品川信良1

所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.401 - P.405

文献概要

 子宮頸部腺癌の進行症例は放射線感受性が低く,効果的な制癌化学療法が待ち望まれているが,卵巣癌への制癌剤の効果に比し,頸部腺癌へのそれは著しく劣っており,最も扱いにくい疾患の一つである。
 最近筆者らは,頸部腺癌を含む2例の頸癌の術前に一時的動脈閉塞下動注(balloon oc—cluded arterial infusion)を行い,肉眼的にはもとより,摘出物の病理組織学的検索にても,著しい腫瘍縮小効果を認め,頸癌に対する制癌剤の投与法を工夫することにより,さらに一層の治療効果が期待し得るものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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