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先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 感染症とその化学療法
臨床からみたAIDS
著者: 上田泰1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学
ページ範囲:P.454 - P.457
文献購入ページに移動 Acquired Immunodeficiency Syndrome (AIDS)は米欧の現状からみて,また中央部アフリカの状況からして日本でもこれからさらに大きな問題になってゆく可能性がある。1983年4月の第21回日本医学会総会の講演で筆者がはじめて公式の場でAIDSを紹介したが,当時はまったく反響はなかった。その時に比べると今日では本症の原因微生物も明らかとなり,また感染様式や臨床の諸相も一段と解明されてきている。我が国でも1986年2月の時点で14名のAIDS患者の発生が報告されているので,AIDSについての正しい知識,情報は各科領域でも是非知っておく必要があると思う。ここではAIDSで今日問題になっている諸事項のうち臨床に関連した二,三を記述する。
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