文献詳細
原著
早産におけるchorioamnionitisの検討
著者: 福井英人1 池沢孝夫1 中山雅弘2 今井史郎1 竹村喬3
所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科 2大阪府立母子保健総合医療センター病理 3大阪府立母子保健総合医療センター
ページ範囲:P.471 - P.475
文献概要
1)妊娠34週未満のPROM合併率は44.1%であった。
2)双胎例を除いた妊娠34週未満早産のchorioamnionitis合併率は38%であり,妊娠30週未満で高い傾向をみた。
3)双胎例を除いた場合,PROM群でのchorioamnionitis合併率は56%,非PROM群のchorioamnionitis合併率は22%であった。
4)妊娠30週未満早産群はそれ以降の早産群に比し有意にchorioamnionitis合併率が高く,これはPROMの影響によるものよりも早産に付随したものと考えられ,早産の原因としてのchorioamnionitisを肯定するものであった。
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