文献詳細
先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
腫瘍マーカー
文献概要
1975年,入江ら1,2)はMelanomaの抗原分析中に免疫粘着法(Immune Adherence Method, 以下IA法)により発見した新しい膜抗原物質を,胎児脳と共通抗原を有することから,Oncofetal Antigen-I (以下OFA−1)と命名した。このOFA-Iは.従来から知られているα—Fetoprotein (以下AFP), Carcinoembryonic Antigen(以下CEA)などとは異なり.生体に高い抗原性を有することから,注目されている。そこで本稿ではOFA-Iの概説と産婦人科領域でのOFA-Iの臨床的意義について述べることにする3,4)。
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