文献詳細
原著
分娩進行異常に対するFriedmanの診断基準の本邦産科臨床における有用性についての検討
著者: 安水洸彦1 加藤順三1 中林正雄23
所属機関: 1山梨医科大学産婦人科学教室 2東京都三楽病院産婦人科 3現在 東京女子医科大学母子総合医療センター
ページ範囲:P.553 - P.556
文献概要
母体に重症合併症のない単胎・頭位,児体重2,500〜4,0000gの満期産分娩656例を対象に,Friedmanの基準に基づき進行異常例を抽出し,発生頻度を求めた。同時に進行異常群と正常群間で母児に対する危険性を比較した。その結果,進行異常例の発生率はほぼ妥当な範囲であり,かつ進行異常例では斑児に対する危険が有意に高いことが認められ,Fried—manのgraphic analysisと診断基準の臨床的価値が確認された。
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