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先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 胎児心拍数曲線の考え方—発現機構とその調節
サイナソイダル・パターン
著者: 佐藤郁夫1
所属機関: 1自治医科大学産科婦人科教室
ページ範囲:P.617 - P.620
文献購入ページに移動1.われわれが経験したSinusoidal pattern(SPと略)出現の症例
1972年Manseau1)らによって,正弦波様の周期性心拍数変動がsinusoidal pattern (SP)と命名され報告されて以来,胎児の危険な徴候として今日まで多くの人達によって認識されてきた。しかしながら,現在なお確定的な定義もなされておらず,さらに成因やその病態,臨床的な意義などについても不明な点が多いのが現状である。
そこで本紙ではSPについて文献的に若干考察を加え,更に自験例などを供覧しながら解説することにする。
1972年Manseau1)らによって,正弦波様の周期性心拍数変動がsinusoidal pattern (SP)と命名され報告されて以来,胎児の危険な徴候として今日まで多くの人達によって認識されてきた。しかしながら,現在なお確定的な定義もなされておらず,さらに成因やその病態,臨床的な意義などについても不明な点が多いのが現状である。
そこで本紙ではSPについて文献的に若干考察を加え,更に自験例などを供覧しながら解説することにする。
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