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先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 リプロダクションと凝固線溶系
妊娠中毒症と凝固線溶系
著者: 武藤伸二郎1 テーアンソン1 下地祥隆1 西望1 斉藤幹1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.685 - P.689
文献購入ページに移動血液学的見地からの妊娠中毒症の分析や対応は古くから行われてきた。即ちMaeckは1942年にすでにヘパリン療法を試みている1)。また成因に関しては,トロンボプラスチン様物質の母体血中遊離説(Shneiler 1942年,Page 1972年)2)やgeneralized Shwarzman pheno—men説(Maecky 1953年)3)などが注目された。血液凝固線溶動態については,Prichard, Woodfieldらの報告があるが,いずれもhypercoagulabilityまたは,慢性DIC(disseminated intravascular coagulation)と妊娠中毒症との密接な関連性を示唆している。また病理学的検索から腎内血管内凝固(intrarenal vascular coagulation)の所見がAber (1978年)4)により確認されている。
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