icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻1号

1987年01月発行

文献概要

境界領域の再評価とその展開 特集 Gynecologic Functioning Tumorとその外科的対応

絨毛癌の転移とその外科的対応

著者: 友田豊1 石塚隆夫1 後藤節子1 小林達也2 今泉宗久3

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科教室 2名古屋大学医学部脳神経外科教室 3名古屋大学医学部胸部外科教室

ページ範囲:P.11 - P.14

文献購入ページに移動
 絨毛癌の治療成績は飛躍的に向上しており,最近では死亡率10%以下となっている(図1)。これはMethotrexate (MTX), Actinomycin D(ACTD)などの開発とその投与方法の改善,肺転移・脳転移に対する外科手術の適用ならびに脳転移に対する放射線療法の効果などによった1〜3)。絨毛癌の治療成績を転移例と非転移例に分けて示したものが図2である。非転移例では死亡率0%が既に達成されているが,転移例における死亡率は約25%あり,転移症例にいかに対処するかが絨毛癌の治療成績を向上させる上で重要な課題となっている。本稿では絨毛癌における転移の病態を明らかにすると共に,その治療法,特に手術療法について述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?