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境界領域の再評価とその展開 特集 Gynecologic Functioning Tumorとその外科的対応
ホルモン産生卵巣腫瘍
著者: 寺島芳輝1 落合和徳1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.15 - P.20
文献購入ページに移動卵巣腫瘍は"Silent killer"とか"Creeping disease"と呼ばれているが,それは病気の進行の割には臨床症状が現れにくく,発見される頃にはもはやcurableな状態にないこともまれではないからである。実際,我々の調査によれば,自覚症状のないいわゆる無症候性付属器腫瘍は人口10万に対して約250人と高率に認められる1)。しかるに,ホルモン産生腫瘍は,その産生するホルモンによる症状が出現するために比較的早期に発見されることが多く,したがって早期治療が行われやすいという臨床的特徴をもっており,これが予後を良好にしている一因ともいえよう。
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