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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻1号

1987年01月発行

境界領域の再評価とその展開 特集

Gynecologic Functioning Tumorとその外科的対応

多嚢胞卵巣の外科的療法をめぐる問題点

著者: 青野敏博1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.21 - P.24

文献概要

 1935年にStein&Levenlhal1)は両側卵巣の白膜の肥厚を伴う嚢胞性の腫大が,臨床的には1)無月経または稀発月経,2)不妊,3)男性型多毛,4)肥満などの原因になることに注目し報告した。彼等は組織学的検査の目的で卵巣の楔状切除を施行したところ,約90%の症例に排卵性周期の回復を認めた。
 その後内分泌学的な測定法の進歩に伴い,本症候群の婦人においては,血中LHの高値, LH/FSH比の上昇,LH-RH負荷試験に対するLHの過剰反応,血中testosteroneやandrostenedioneの上昇などの異常が認められることが判明してきた2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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