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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻1号

1987年01月発行

境界領域の再評価とその展開 特集

Gynecologic Functioning Tumorとその外科的対応

生殖機能と関連のある副腎疾患とその外科的対応

著者: 中野優1 阿曾佳郎1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.32 - P.35

文献概要

 副腎皮質からはステロイドホルモンであるグルココルチコイド,ミネラルコルチコイド,性ホルモンが,副腎髄質からはカテコールアミンやオピオイドペプタイドが分泌される(図1,2)1,2)。コルチゾールおよび男性ホルモンが過剰となるクッシング症候群や,性ホルモンが過剰となる副腎性器症候群では女性の生殖機能に異常が見られる。また,他の副腎疾患も妊娠,分娩において大きな障害となることがある。副腎ホルモン産生の異常は高血圧をはじめとして種々の症状を呈し,母体だけでなく,胎児にも大きな影響を与える。そのため,診断,治療にあたっては十分注意しなくてはならない。副腎疾患の多くは,外科的治療により治癒し,患者は正常な生殖機能を回復して,安全な分娩を行うことができるようになるからである。
 本稿では,妊娠から分娩を含めた生殖機能に影響を与える副腎疾患と,主にその外科的対応について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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