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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻1号

1987年01月発行

薬の臨床

Clomiphene無効の正Prolactin性無排卵症に対するBromocriptine投与の効果

著者: 松峯寿美1

所属機関: 1東峯婦人クリニック

ページ範囲:P.59 - P.63

文献概要

 正プロラクチン性無排卵症でクロミフェンに反応しない無排卵症59例に対してプロモクリプチンを投与して排卵誘発効果を調べ,その作用機序について検討した。プロモクリプチン投与を90日間行ってその間に排卵が確認されたものを有効と判定した。排卵誘発有効率は66%であった。そのうち妊娠成立が14例にみられた。血中LH, FSH,プロラクチンの基礎値,及び分泌予備能について検討したところ有効例のLH基礎値は高値の傾向にあり,かつLH-RHへの反応性が亢進していた。また, TRH負荷へのプロラクチンの分泌予備能も著明に亢進していた。正プロラクチン血性無排卵症でクロミフェン投与が効を奏しない症例にはLH-RH,及びTRH負荷テストを行いLH,プロラクチンの分泌亢進がみられたらプロモクリプチン投与が有効である可能性を示唆している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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