文献詳細
文献概要
図解 初心者のための手術理論 根治手術
子宮癌
著者: 園田隆彦1
所属機関: 1国立がんセンター産婦人科
ページ範囲:P.679 - P.684
文献購入ページに移動Ⅰ.手術法の理論的背景
子宮癌の場合,術前に内外診,直腸診,その他DIPなどの検査を総合し臨床的に癌の進展状況に応じた国際的進行期分類(FIGO分類)が行われる。これが実際の癌の進展度とかなり良く一致し,進行期別の治療法が確立しているために予後の推定が可能となっている。
子宮癌根治術とは,子宮頸部に明らかな浸潤癌が証明され,子宮頸部と周辺の腟,および結合組織に癌侵襲の可能性があり,切除可能と考えられる場合に行われる術式と解される。したがって本術式の対象は,主に子宮頸癌Ⅰb期,Ⅱ期,および子宮体癌Ⅱ期の症例である.
子宮癌の場合,術前に内外診,直腸診,その他DIPなどの検査を総合し臨床的に癌の進展状況に応じた国際的進行期分類(FIGO分類)が行われる。これが実際の癌の進展度とかなり良く一致し,進行期別の治療法が確立しているために予後の推定が可能となっている。
子宮癌根治術とは,子宮頸部に明らかな浸潤癌が証明され,子宮頸部と周辺の腟,および結合組織に癌侵襲の可能性があり,切除可能と考えられる場合に行われる術式と解される。したがって本術式の対象は,主に子宮頸癌Ⅰb期,Ⅱ期,および子宮体癌Ⅱ期の症例である.
掲載誌情報