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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻10号

1987年10月発行

文献概要

原著

重症妊娠中毒症胎盤と分娩週数および児の発育度の関連性

著者: 今井史郎1 中山雅弘2

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科 2大阪府立母子保健総合医療センター病理

ページ範囲:P.689 - P.692

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 重症妊娠中毒症174例の分娩週数,胎児の発育度,胎盤所見を検討し以下の結果を得た。
 1.重症妊娠中毒症例は早産となることが多く67%が早産となり,平均分娩週数は34週2日であった。
 2.胎児の発育度の評価からは妊娠38週までは−1.5SD以下の発育障害を各週数で50%以上に認めたが,妊娠39週以降では胎児の発育度は平均を示し発育の障害は認めなかった。3.胎盤所見では胎盤後血腫(24%),梗塞(73%),虚血(73%),血管変化(72%)が多く認められた。梗塞と虚血性変化は分娩週数ならびに胎児の発育度に関係したが,胎盤後血腫は分娩週数のみに,また血管性変化は胎児の発育度のみと関係した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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