文献詳細
グラフ 産婦人科とCT・11
文献概要
絨毛癌は肺転移をきたしやすい疾患であり,我々の成績でも昭和40年〜昭和61年までに治療した絨毛癌166例中111例(66.9%)に肺転移を認めた。肺転移部位としては外側の中・下肺野に多い。また,転移の最大径と辺縁の状態より塊状陰影型,結節陰影型,斑状陰影型,小陰影型に分けると(表),塊状陰影型16例,結節陰影型35例,斑状陰影型14例,小陰影型44例となる。
胸部CTは通常の単純撮影や断層撮影では診断されない転移巣を描出することがある。そこで絨毛癌症例ではルーチンに胸部CTを撮影することにしている。胸部CTが特に威力を発揮するのは,心陰影や縦隔陰影にかくれた病巣や胸壁,横隔膜近くに存在する病巣に対してである。また,肺転移病巣の外科的治療の決定には不可決である。
胸部CTは通常の単純撮影や断層撮影では診断されない転移巣を描出することがある。そこで絨毛癌症例ではルーチンに胸部CTを撮影することにしている。胸部CTが特に威力を発揮するのは,心陰影や縦隔陰影にかくれた病巣や胸壁,横隔膜近くに存在する病巣に対してである。また,肺転移病巣の外科的治療の決定には不可決である。
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