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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻11号

1987年11月発行

図解 初心者のための手術理論 再建手術

子宮脱,膀胱脱,直腸脱,腸脱

著者: 武田佳彦1 滝沢憲1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.767 - P.771

文献概要

はじめに
 子宮,膀胱,直腸などは泌尿生殖裂孔(腟)を通してしばしば下垂脱出する。2本足で歩き経腟分娩する結果,骨盤諸臓器支持靱帯はある程度弛緩するので,これら臓器の下垂脱は宿命的かもしれない。
 骨盤内臓器は生理的に離れているが,骨盤底部からみると,腟筋膜(Fascia vaginalis),腟上部筋膜(Fasciasupravaginalis),子宮腟部で連なっている。骨盤中央に位置する子宮や,その前後の膀胱・直腸は,子宮を中心とする支持装置(図1)で支えられている。図1の中で最も重要なものは肛門挙筋(M.Levator ani)と基靱帯(Cardinal ligament)の2つと考えられる。これらの支持懸垂装置の弱化弛緩により子宮は膀胱・直腸と同時に下垂・脱出する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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