文献詳細
図解 初心者のための手術理論 再建手術
文献概要
はじめに
子宮,膀胱,直腸などは泌尿生殖裂孔(腟)を通してしばしば下垂脱出する。2本足で歩き経腟分娩する結果,骨盤諸臓器支持靱帯はある程度弛緩するので,これら臓器の下垂脱は宿命的かもしれない。
骨盤内臓器は生理的に離れているが,骨盤底部からみると,腟筋膜(Fascia vaginalis),腟上部筋膜(Fasciasupravaginalis),子宮腟部で連なっている。骨盤中央に位置する子宮や,その前後の膀胱・直腸は,子宮を中心とする支持装置(図1)で支えられている。図1の中で最も重要なものは肛門挙筋(M.Levator ani)と基靱帯(Cardinal ligament)の2つと考えられる。これらの支持懸垂装置の弱化弛緩により子宮は膀胱・直腸と同時に下垂・脱出する。
子宮,膀胱,直腸などは泌尿生殖裂孔(腟)を通してしばしば下垂脱出する。2本足で歩き経腟分娩する結果,骨盤諸臓器支持靱帯はある程度弛緩するので,これら臓器の下垂脱は宿命的かもしれない。
骨盤内臓器は生理的に離れているが,骨盤底部からみると,腟筋膜(Fascia vaginalis),腟上部筋膜(Fasciasupravaginalis),子宮腟部で連なっている。骨盤中央に位置する子宮や,その前後の膀胱・直腸は,子宮を中心とする支持装置(図1)で支えられている。図1の中で最も重要なものは肛門挙筋(M.Levator ani)と基靱帯(Cardinal ligament)の2つと考えられる。これらの支持懸垂装置の弱化弛緩により子宮は膀胱・直腸と同時に下垂・脱出する。
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