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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻12号

1987年12月発行

総説

Narrow Spectrum Antibioticsをめぐる2,3の臨床課題—感染化学療法のTarget therapyへの指向

著者: 青河寛次12 庄司孝1 土山憲一1 杉山陽子2

所属機関: 1岩国病院 2近畿母子感染症センター

ページ範囲:P.789 - P.796

文献概要

 1.疾病の診断治療とは,的確な病巣診断と,対応する合理的な病因排除が基本であり,こうしたtargettingの確立が必要である。
 2.感染症の診療は,Host-Parasite-Drug-Correlationshipの立場から,こうした図式が最も達成しやすいものである。しかし,近年の大勢であるBroad spectrum antibioticsの輝かしい進歩は,その半面,診療の基本を著しく乱し,MRSA感染症をはじめいくつかの問題を生じている。
 3.感染化学療法は,起炎菌の把握と感染病巣への集中性の2点から対処さるべきであり,Drug delivery systemの進歩などよりみて,その可能性の近いことを思わせる。
 4.したがって,Narrow spectrum antibioticsにより,こうした考え方の一端が臨床の動態とどのように関わるものか,臨床例をえらんでその問題点を探求した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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