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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻12号

1987年12月発行

文献概要

境界領域の再評価とその展開 特集 産婦人科に必要な形成・整形外科の知識

口唇裂・口蓋裂の加療プログラミング

著者: 本庄巖1

所属機関: 1京都大学医学部耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.797 - P.799

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I.口唇裂・口蓋裂の知識
 1.口唇裂・口蓋裂の発生と原因
 口唇裂・口蓋裂の子供は,日本人ではおよそ500人に1人の割合で生まれる。裂型別に見ると口唇・顎・口蓋裂児が全症例の約半数と最も多く,次いで口唇裂のみ,口蓋裂のみとつづく。
 口唇の形成は胎生初期の第4週から第7週頃に,口蓋の形成は胎生第7週から第12週ころまでであり,その期間に母親が服用した薬物,罹患した病気(風疹など),栄養,放射線,精神的不安定などが口唇・口蓋裂の原因因子の1つとして想定されているが,なお不明な点が多い。遺伝によるものは意外に少ないが,両親や兄弟に口唇裂や口蓋裂があると,次に生まれてくる子供に異常がみられる確率はかなり高い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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