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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻12号

1987年12月発行

文献概要

境界領域の再評価とその展開 特集 産婦人科に必要な形成・整形外科の知識

Osteoporosis—新しい概念と治療

著者: 藤田拓男1

所属機関: 1神戸大学医学部第三内科

ページ範囲:P.829 - P.831

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 オステオポローシス(骨粗鬆症)は単純な骨量の減少であって,生理的な骨の老化と区別し難いものであるが,体重を支えることが出来ない程度に達して骨折がおこったり,脊椎の変形,腰痛がおこるものであって,ある程度以上の年齢に達すればすべての人におこるので,あらゆる疾患の中でもっとも頻度が高いともいわれ,ことに女性に多いので婦人科医の関心が高い疾患である。
 このように,症状,所見,等の現象としては比較的単純な疾患であるが,老齢化社会においてその頻度はますます増加して避けて通ることが出来ず,またその病態は,複雑で単一のものではなく,治療上の大きな問題であり,現代の医学の一つの焦点ともいえる疾患である。新しい治療薬の出現は骨粗鬆症を実地医にとって重要な疾患にしたといえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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