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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻2号

1987年02月発行

トピックス

タバコは卵巣顆粒細胞でのestrogen産生を障害する

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.78 - P.78

文献概要

 タバコを吸う喫煙の習慣は今日では全世界に及んでいるが,中でも最近20年ぐらいの間にわが国でも婦人の喫煙者がふえて来ており,肺がんの発生との因果関係だけでなく,胎児や幼小児の発育の上でも問題があるとされ,大きな社会問題となって来ている。
 estrogen依存性の癌として知られている子宮内膜がんは,非喫煙者よりも喫煙者にむしろ少ないことがLeskoら1)に指摘されて来ている。また,妊娠中では喫煙者の方が非喫煙者よりもestrogenレベルが低いことが報告されている2)。さらに喫煙者には閉経が早く来るとか3),更年期以後の骨粗しょう症に罹患する危険が高率である4)なども明らかにされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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