icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻2号

1987年02月発行

臨床メモ

薬剤による子宮筋腫の治療

著者: 貝原学1

所属機関: 1帝京大学市原病院産婦人科

ページ範囲:P.82 - P.82

文献概要

 子宮筋腫に対する現在迄の治療法は専ら外科的方法,即ち筋腫核出術や子宮全剔出術にかぎられていた。最近,薬物を用いて子宮筋腫の治療を試み,好成績が得られたという報告がいくつか発表されているのでご紹介したい。
 Filicoriら1)は,Luteinizing hor—mone-releasing hormoneアナログ(LH・RHアナログ)であるD—Trp6—Pro9—NEt-LHRHを25歳の子宮筋腫の患者に15週間に亘って連日皮下注射した。治療前には月経過多とそれに基づく貧血が著明であったが,注射をはじめて8週後には月経は消失し,貧血は徐々に改善した。また,治療開始前には,子宮の後壁に7×7×6cmの大きさの子宮筋腫が存在したが,治療開始後12週目には4×4×4cm大に縮小したと報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら