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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻3号

1987年03月発行

グラフ 産婦人科とCT・3

良性卵巣腫瘍

著者: 滝沢憲1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.134 - P.136

文献概要

 Computerized Tomography (CT Scan)は,超音波電子Scanと同様に,腫瘍存在の有無,形態及び大きさの診断や,子宮・卵巣原発か,右か左かなどの臓器診断に有用である。X線吸収係数(水を0とすると空気は−1,000)の差を広範囲にわたり厳密に計算し,内部構造断面を描出するCTScanでは,Contrast enhanced effectによりX線吸収係数の差を増強できるので,内部構造の解析にはより有力である。
 私達は,①撮影3時間前にガストログラフィン15mlを生食液400mlに希釈して内服,②検査直前に同濃度・同量を注腸して腸管を充満,③アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン30mlを点滴静注するなどして,Contrast enhancementしている。この結果,消化管,尿管,膀胱が造影され,かつ腫瘍血統に差があればX線吸収値の差を拡げて,腫瘤内での内部構造か明瞭となり,病変部と正常部の差が著明になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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