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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻3号

1987年03月発行

症例

19歳若年性子宮頸癌の1例

著者: 山中昭二1 岡野和洋1 霞沢篤1 竹内久清1 大塚博光1 雨宮章1 浜田宏1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.203 - P.206

文献概要

 子宮頸癌の死亡率は近年非常に減少してきているが,若年性子宮頸癌の発生率は増加しているといわれる。我々は19歳の女性にstage III bの子宮頸癌を発見し,術前照射を行い広範性子宮全摘術を施行した症例を経験した。患者の初交年齢は15歳で,以後多数の男性との性交があったとのことであり,文献的にみても若年からの性交,さらに多数の男性との性交は若年性子宮頸癌発生の誘因として重要と考えられた。現代の若年女性の性行動の若年化は,今後の若年性子宮頸癌の発生頻度を助長する危険性が推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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