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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

臨床メモ

少量のアスピリンの連日的投与が妊娠中毒症の発生を防止する

著者: 貝原学1

所属機関: 1帝京大学市原病院産婦人科

ページ範囲:P.253 - P.253

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 アスピリンはトロンボキサンA2の合成を阻害し血小板の凝集を抑制する作用を有するので,血栓症の予防に役立つ。実際に人工心臓弁置換術や冠動脈のバイパス形成術後の血栓の予防や,心筋梗塞ならびに動静脈血栓症の再発予防などに用いられて好成績が得られている1〜3)。妊娠中毒症も,胎盤や母体諸臓器の血栓形成を特徴とする疾患であるため,アスピリンの投与が妊娠中毒症の発生を予防する上に役立つ可能性がある。
 最近,妊娠中毒症の発生が予測される妊婦に対して少量のアスピリンを連日投与したところ,中毒症の発生防止に有効であったという2つの報告が発表されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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