icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻5号

1987年05月発行

境界領域の再評価とその展開 特集

産婦人科心身症 女性にみられる問題行動

神経性食思不振症

著者: 野添新一1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第一内科学教室

ページ範囲:P.321 - P.324

文献概要

 Anorexia Nervosaは主に思春期の女性に多発する疾患で,近年増加しつつあると推測されている。本症の発症機転には,現代の社会や家庭における問題が深く関わり合っており,現代の病理が集約している疾患の1つともいえる5)
 本症は病態の特異性から診断・治療が的確になされ難く慢性の経過をとりやすい。疫学的に見ると,患者の6%から10%に死亡例があり,その他に正常な生理学的能力(生殖能力)と社会的能力(働いたり恋をする能力)の発達や健康が,慢性的に損なわれる1)例が10%余りに見られる。患者が自ら身体のこと(多くは無月経)を心配して,また家族の説得を聞き入れて病院をはじめて受診するのは婦人科や一般内科であり,心療内科や精神科へはかなり進行してからが多い。もし的確な診断と治療がなされないまま一定期間を過ぎると,慢性栄養不良状態による身体的・精神的異常を招き,心身交互作用による悪循環が形成される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら