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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻5号

1987年05月発行

境界領域の再評価とその展開 特集

産婦人科心身症 女性にみられる問題行動

マタニティブルース

著者: 橋本正淑1 佐野敬夫1 郷久鉞二1

所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.325 - P.327

文献概要

 妊娠,分娩,産褥へといたる周産期は,思春期,更年期と同様に,女性にとって重要な時期と考えられており,しかもこれらの時期に女性の心身における種々の異常が多発していることはよく知られているところである。
 産褥期における抑うつ状態は,Pitt1)により"マタニティブルース"と命名され,50%の褥婦に分娩後3〜4日目に起こり一過性に経過したと報告されている。しかしそれ以前にやはりPitt2)により"Atypical Depression"として報告されているように,典型的なうつ病ではない。だが経過によっては,種々の重大な精神症状,精神障害へ発展することも示唆されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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