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症例
転移性卵巣癌の長期生存例について
著者: 佐藤宏樹1 吉川研1 平賀光子1 山中祥子1 山中昭二1 竹内久清1 大塚博光1 林知彦1 雨宮章1 浜田宏1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.353 - P.356
文献購入ページに移動卵巣の病理組織学的所見がKrukenberg腫瘍であったため,消化器系の検索を行ったが異常は発見されず,さらに検索を行い左乳房に2cm×2cmの腫瘍を発見し,バイオプシーで腺癌が確認された。婦人科手術の4週間後,外科にて定型的乳房切除術施行,さらにFAMT療法後,経過順調にて現在外来経過観察中である。本邦では昭和49年日産婦卵巣腫瘍委員会報告では,転移性卵巣癌の5年生存率は191例中2例(1.5%)と極端に低い。本症例の長期生存の要因について考察した。
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