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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻6号

1987年06月発行

文献概要

境界領域の再評価とその展開 特集 婦人と代謝

蛋白質代謝

著者: 福井靖典1 本田利江1

所属機関: 1日本大学駿河台病院産婦人科

ページ範囲:P.379 - P.385

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 蛋白質ならびにその構成成分であるアミノ酸は,生体構成成分のうち最も基本的な物質であると同時に,酵素やホルモンの合成素材となって生命維持機構の中枢的役割をになっている。発育途上の生物個体では細胞増殖のために多量の蛋白質を合成する必要があり,また,個々の細胞では破壊と新生を繰り返し,細胞内部では絶えず蛋白質の分解と合成とが行われている。つまり,生体内の蛋白質は,その合成と分解とのバランスの上に存在する。
 蛋白質はヒトではその15%を占め,特に,筋肉中では約20%が蛋白質であるといわれている。しかし,これら蛋白質がすべて一様に代謝回転(turn over)をしているわけではなく,その変動は臓器によっても異なるし,食餌中の蛋白質の含量によっても異なる。また,蛋白質は通常約20種のアミノ酸により構成され,ペプチド結合によって高分子を形成しているが,蛋白質同様アミノ酸の代謝も食餌成分のほかさらにホルモンによっても影響される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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