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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻7号

1987年07月発行

境界領域の再評価とその展開 特集

脳・内分泌腺の手術と産婦人科 Overview

下垂体腫瘍手術後の性機能と妊娠

著者: 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.439 - P.441

文献概要

 ヒトの脳下垂体はわずか0.5gの小さな組織であるが,前葉からは甲状腺,副腎皮質,卵巣および精巣を刺激するホルモンと,成長ホルモン,プロラクチンが分泌されるほか,後葉からはオキシトシンとバゾプレッシンが分泌される重要な器官である。脳下垂体の後葉は神経細胞の軸索が延びてきているのみなので,腫瘍は発生しないが,前葉には腺細胞に対応する腫瘍すなわち腺腫adenomaが発生する。
 腺腫が発生すると,ホルモンの過剰分泌による症状が発現し,さらに増大すると視神経を圧迫して視野の欠損を来し,頭痛,嘔気などの症状を呈するので,手術的に摘除することになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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