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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科41巻7号

1987年07月発行

文献概要

トピックス

早発閉経の原因—抗卵巣抗体の存在

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.464 - P.464

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 40歳以前に月経の閉止する「早発閉経(premature menopause)は,gonadotropinが上昇し,estrogen分泌の低下するいわゆる更年期のホルモンパターンを示すものとして定義されて来ているが1),その成因については未だ明らかにされていない。
 近年,卵巣組織に対する抗体が循環しているものとして「自己抗体性疾患」と考えられて来たが2),この抗原については顆粒膜細胞,FSHやLHのreceptorに関与する物質などが検討されて来たが,その本体は必ずしも明確にされていない。最近,早発卵巣機能不全症は多腺性症候群として理解され,アジソン病や重症筋無力症,橋本病,バセドウ病などの患者の18〜30%に抗卵巣抗体が存在しているとも報告されて来ている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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