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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻1号

1988年01月発行

文献概要

特集 腫瘍マーカー

TA−4

著者: 加藤紘1 津山重夫1 住浪義則1 鳥越正1

所属機関: 1山口大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.27 - P.30

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 最近,モノクローナル抗体の利用により多くの腫瘍関連物質が次々に発見されている。従来,腫瘍関連抗原は悪性腫瘍の診断や管理など臨床的に利用されることが多かったが,最近では,例えば膜の糖鎖抗原の如く,細胞自体の性質や機能を解析する手段として基礎的な研究に活用されているものも少なくない。TA−4は扁平上皮癌の腫瘍関連抗原として開発されたもので,血中に出現する実用的な腫瘍マーカーとして臨床利用されているが,一方では扁平上皮細胞の分化など細胞の性質を調べるための新しいパラメーターとしても注目されている。ここでは,TA−4の性質ならびに臨床的成績につき最近の知見を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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