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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻10号

1988年10月発行

文献概要

臨床メモ

経腹的に行う子宮頸管縫縮術

著者: 貝原学1

所属機関: 1帝京大学市原病院産婦人科

ページ範囲:P.914 - P.914

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 早産の発生防止はわれわれ産科医に課せられた最も重要な使命の一つである。早産の発生原因の一つとして子宮頸管無力症をあげることができるが,それに対しては現在Shirod—kar手術やMcDonald手術などの頸管縫縮術が極めてすぐれた効果をあげていることは衆知の事実である。
 しかし,明らかに頸管無力症であっても,これらの経腟的に行われる手術が不成功に終わったり,行うことが不可能な場合に遭遇することがある。そのような場合として,1)先天的に頸管が欠如していたり,極端に短い場合(diethylstilbestrol投与の場合など),2)腟部切断術が行われた場合,3)頸管裂傷創が深くて腟円蓋の近くまで達している場合,4)経腟的な縫縮術に失敗したり,頸管が著明な瘢痕形成をきたしている場合,および,5)亜急性頸管炎が存在する場合,などをあげることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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