文献詳細
特集 最新の避妊法
文献概要
ピルの歴史を振りかえると,ピルが健康な婦人を対象とし,長期間投与されることから,いかに効果を保ちながら副作用を減らすことができるかの努力のあとがうかがえる。その目的を達成するため,新しい性ステロイドホルモンの開発,投与量の減少,配合比率の異なったホルモン剤の2〜3相性の投与などの工夫がなされている。
わが国ではピルは長い間承認されていなかったが,昭和60年に「厚生省経口避妊薬の医学的評価に関する研究班」が組織され,その研究成果がガイドラインとして公表された。これを受けて本邦におけるピルの臨床試験が一斉にスタートし,数種の低用量ピルの治験が進行している状況である1)。
わが国ではピルは長い間承認されていなかったが,昭和60年に「厚生省経口避妊薬の医学的評価に関する研究班」が組織され,その研究成果がガイドラインとして公表された。これを受けて本邦におけるピルの臨床試験が一斉にスタートし,数種の低用量ピルの治験が進行している状況である1)。
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