icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻11号

1988年11月発行

生涯研修セミナー 無排卵症

Overview

診療の進歩

著者: 水口弘司1 池田万里郎1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1009 - P.1013

文献概要

 無排卵症とは性成熟期の女子にみられる周期的な排卵のみられないものをいい,視床下部,下垂体,卵巣系のいずれかの障害に起因する排卵障害である。一方,無月経とは月経のない状態であり,生理的無月経と病的無月経がある。生理的無月経は初潮以前,閉経以後,ならびに妊娠,産褥,授乳期にみられる。性成熟期における月経の異常な停止を病的無月経というが,排卵障害以外にも子宮,腟,外陰の異常で起こる。また,これを原発性無月経と続発性無月経に分けるが,原発性無月経は満18歳になっても初潮が起こらない場合であり,続発性無月経はこれまでにあった月経が3カ月以上停止したものをいう。
 無排卵症は症候論的には月経異常を示すが,その治療にあたって重要なことはその病態を的確に把握し,病態に適した治療を行うことである。主な治療法の変遷,最近のトピックスなどについて概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら