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特集 生殖免疫
文献概要
近年の新しい免疫理論によって,「免疫とは,外来抗原が侵入したときのみ発現する一時的な外向きの反応ではなく,リンパ球が常に自己標識(自己classⅡ抗原)を認識しつつ,動的平衡状態を保っている内向きの反応で,1つの閉鎖したネットワークである」ということが明らかにされてきた1)。
このような巧妙かつ複雑な免疫応答調節機構をもつ母体中に,異物としての胎児が拒絶されることなく免疫学的平衡状態を維持している「妊娠現象」とは,更に難解かつ魅惑的な現象といえる。
このような巧妙かつ複雑な免疫応答調節機構をもつ母体中に,異物としての胎児が拒絶されることなく免疫学的平衡状態を維持している「妊娠現象」とは,更に難解かつ魅惑的な現象といえる。
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