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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻12号

1988年12月発行

特集 生殖免疫

免疫学的流産

著者: 八神喜昭1 青木耕治1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1079 - P.1083

文献概要

 近年の新しい免疫理論によって,「免疫とは,外来抗原が侵入したときのみ発現する一時的な外向きの反応ではなく,リンパ球が常に自己標識(自己classⅡ抗原)を認識しつつ,動的平衡状態を保っている内向きの反応で,1つの閉鎖したネットワークである」ということが明らかにされてきた1)
 このような巧妙かつ複雑な免疫応答調節機構をもつ母体中に,異物としての胎児が拒絶されることなく免疫学的平衡状態を維持している「妊娠現象」とは,更に難解かつ魅惑的な現象といえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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