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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻2号

1988年02月発行

特集 産科麻酔

Overview

産科麻酔を安全に行うには!

著者: 川添太郎1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター麻酔科

ページ範囲:P.123 - P.128

文献概要

 筆者が,かつて産婦人科に籍を置いていた頃は「お産は障子の棧が見えなくなるぐらい痛みのために苦しまないと良い子は生まれない」といわれ,お産に痛みは当然の付きものと考えられていた。近年,麻酔学の発展とともに痛みのないお産をするという方向に変わりつつある。麻酔法,麻酔薬は種々の変化や開発があり,その変化は著しいものがある。しかし,それに伴って合併症の報告も多い。
 お産はお目出たいものであり,分娩室に入る時は身一つであったのが,出てきた時は身二つになり,可愛い新生児と二人になっている。それゆえ陣痛を取り去る麻酔によって不幸な事故を起こしてはならない。産科麻酔に際しては,用いる麻酔薬の特性を知り,もし合併症が発生したら,直ちにそれに対処できる技術知識をも兼ね備えた医師が行うべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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