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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻2号

1988年02月発行

特集 産科麻酔

症例

帝王切開術後に発生した悪性高熱症の1例

著者: 小林仁1 村田哲郎1 荻野満春1 小池貞徳1 冲永荘一1 貝原学1 森田茂穂2 福家伸夫2 松橋一雄3

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院産婦人科 2帝京大学医学部附属市原病院麻酔科 3松橋レディズクリニック

ページ範囲:P.149 - P.152

文献概要

 悪性高熱症malignant hyperthermiaは麻酔薬や手術などのストレスによって惹起され,高熱や筋強直などをきたすまれな疾患である。骨格筋および心筋のカルシウム代謝に異常がもたらされるために発生するといわれている。本症の死亡率は高く,近年,早期発見,早期治療が行われるようになって10%以下に低下したものの1),的確な治療法が確立されていないのが現状である。今回われわれは,帝王切開時の腰椎麻酔によって発生したと思われる悪性高熱症の1例を経験したので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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