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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻2号

1988年02月発行

生涯研修セミナー 前期破水

手術療法

著者: 荻田幸雄1 今中基晴2

所属機関: 1大阪市立母子センター 2大阪市立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.175 - P.178

文献概要

 前期破水(Premature rupture of the membranes;PROM)は早期産,低出生体重児の最大の原因である。本症の管理に関しては,これまで積極的に分娩を誘導する方針,ならびに待期する方針の相反する2大方針があるが,これらの方針のいずれを選択するかは未熟児医療の水準を背景として議論の的となってきた。
 しかしながら,前期破水発症後のみならずその直接の原因として絨毛膜—羊膜炎の関与が明らかにされるにつれ,児の成熟を犠牲にして積極的に娩出を計るよりも,むしろ感染に的確に対処して1日でも長く胎内にとどめて児の成熟を計る方策がとられつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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