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原著
羊水過多および羊水過少における児の予後
著者: 今井史郎1 中山雅弘2
所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科 2大阪府立母子保健総合医療センター病理
ページ範囲:P.185 - P.188
文献購入ページに移動1)羊水過多の頻度は1.0%,成因の内訳は単胎奇形56%,双胎28%,その他16%であった。児の死亡率は単胎奇形62%,双胎48%,その他0%であった。双胎の分娩週数は奇形合併例と比較し有意に早かった(P<0.01)。奇形内容別には有意差を認めなかった。奇形合併例の分娩週数はその他の例よりも有意に早かった(P<0.05%)。
2)羊水過少の頻度は0.9%,成因の内訳は奇形37%,妊娠中毒症34%,その他29%であった。奇形の中では腎・尿路系奇形の死亡率が最も高く92%であり,奇形全体では65%であった。妊娠中毒症の死亡率は0%であり,その他は20%であった。羊水過少の成因間ではすべて分娩週数に有意差を認めなかった.
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