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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻3号

1988年03月発行

特集 ホルモン療法の進歩—ホルモンレセプターと関連して

クロミフェンの作用機序と併用療法

著者: 寺川直樹1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.247 - P.251

文献概要

 Clomiphene citrate (Clomid®)は米国Merrel社により開発された薬剤で,1961年にGreenblattらによりその排卵誘発効果が報告されて以来,無排卵周期症と第1度無月経症例に対する第1選択薬剤として広く用いられている。Clomidは非ステロイド系エストロゲン剤のstilbestrolやchlorotrianisene (TACE)の誘導体であり(図1),エストロゲン作用を有する。しかしながら,Clomidのもつ抗エストロゲン効果が排卵誘発剤としての主たる作用機序と考えられている。ホルモンレセプターと関連したClomidの作用機序が本稿の分担項目であるが,Clomidを含むいわゆる抗エストロゲン剤の詳細な作用機序については未だ不明と言わざるを得ない。したがって,Clomidの作用について今迄に報告された成績を紹介するとともにエストロゲソレセプター(ER)に関する最近のトピックスをとりあげ,Clomidの作用機序について概説を試みたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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