文献詳細
文献概要
生涯研修セミナー 卵巣癌
手術療法
著者: 竹内正七1 金沢浩二1
所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.371 - P.374
文献購入ページに移動 卵巣は腹腔内にあり,かつ生命維持に直接関係していない臓器であることから,そこに発生した癌の臨床症候は乏しく(silent disease),卵巣癌をその早期に発見診断することはなお困難である。症例の多くは既に局所をこえた病態,すなわち,癌細胞が腹腔内に散布ないし播種された状態,さらに所属リンパ節への転移をきたした状態で発見される。またその組織型がきわめて多彩であり,それぞれにその細胞生物学的性状が異なり,各種の治療に対する反応性も異なっている。
本稿では,このような卵巣癌の臨床的取扱いにおいて,手術療法がどのような役割を担い,実際にどのように施行されているかについて概説する。
本稿では,このような卵巣癌の臨床的取扱いにおいて,手術療法がどのような役割を担い,実際にどのように施行されているかについて概説する。
掲載誌情報