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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科42巻4号

1988年04月発行

原著

香川医大産婦人科における子宮体癌の臨床病理学的検討

著者: 田中耕平1 黒瀬高明1 樋口正臣1 半藤保1 谷啓光2 児玉省二3 竹内裕4

所属機関: 1香川医科大学母子科 2新潟大学医学部産婦人科 3新潟県立中央病院産婦人科 4新潟市民病院産婦人科

ページ範囲:P.387 - P.390

文献概要

 香川医大産婦人科で開院以来3年半の間に経験した14例の子宮体癌を臨床病理学的に検討した。平均年齢58.8±8.2歳。2例を除きすべて閉経後症例で,閉経後平均12.1±6.9年を経過していた。
 全例とも出血を認めてから受診し,体癌と診断された。臨床進行期はⅠ期12例,Ⅱ,Ⅲ期各1例であった。組織学的にはいずれも腺癌で,G1 11例,G2 2例,G3 1例であった。エンドサイト法による子宮内膜細胞診施行例(8例)は全例に陽性所見を認めたが,木製ヘラによる子宮頸管細胞診では11例中5例(45%)が陰性を示した。
 摘出標本により頸管侵襲のないことを確認した11例の術前頸管侵襲の診断成績は,部位別掻爬診89%(8/10),子宮鏡診100%(8/8),頸管細胞診44,4%(4/9)の正診率であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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